街中でよく見かけるカラスは、実はとても賢い鳥として知られています。そして今、まさにカラスの繁殖シーズン真っ最中!この時期のカラスは、子育てのために様々な行動をとっています。
そこで今回は、カラスの繁殖シーズンについて解説していきます。
1. 繁殖シーズンの時期
カラスの繁殖シーズンは、地域によって多少異なりますが、一般的には3月から7月頃までです。この時期になると、オスのカラスはメスへの求愛行動を始めます。
求愛行動には、
- 大きな声で鳴き声をあげる
- 木の枝やゴミなどをくわえてメスにプレゼントする
- 空中で宙返りなどのアクロバティックな飛行をする
などが観察されます。
2. 巣作り
メスが求愛を受け入れると、つがいになったカラスは巣作りを始めます。巣は、高い木の枝や電柱など、周囲がよく見渡せる場所に作られます。
巣の材料は、枯れ枝や草、ビニール袋など、様々なものが使われます。近年では、人工物を使った巣も増えています。
3. 卵と子育て
メスは、1回に3~5個の卵を産みます。卵は、カラスの夫婦が交代で温め、約2週間で孵化します。
孵化した雛は、親鳥から餌を与えられながら成長します。雛は、生後約35日で巣立ちを迎えます。
4. カラスの知恵
カラスは、とても賢い鳥として知られています。
- 餌を隠して後で食べる
- 人の顔や声を覚える
- 危険を察知して回避する
など、様々な知恵を持っています。
5. 繁殖期の威嚇行動
カラスは、繁殖期になると、巣や雛を守るために、人間に対して威嚇行動をとることがあります。
威嚇行動には、
- 大きな声で鳴き声をあげる
- 頭上を低空飛行する
- 後ろから足で蹴る
などが観察されます。
6. 繁殖期のカラスとの接し方
カラスに襲われないようにするためには、
- 巣に近づかない
- 大きな声で話さない
- 巣に石を投げたり、棒で突いたりしない
など、カラスを刺激しないようにすることが大切です。
もし、カラスに威嚇された場合は、
- 慌てずに静かにその場を離れる
- カラスに背を向けない
- 帽子や傘などで頭を守る
などの対策をしましょう。
カラスの捕獲や殺生は、鳥獣保護管理法により禁止されています。
困ったときは、まず自治体に相談することをお勧めします。