秋になると、庭木や公園の木々に毛虫が多く見られる季節です。
中には毒を持つ種類もあり、知らずに触れるとかゆみや発疹、水ぶくれが出ることがあります。
この記事では、代表的な秋の毛虫の特徴や発生する植物、毒性、駆除のポイント、
そして刺された時の対処法まで、わかりやすくまとめました。
安全に駆除を行いたい方や、毛虫に関する正しい知識を知りたい方は参考にしてください。
代表的な秋の毛虫と駆除ポイント
1. チャドクガ(茶毒蛾)
- 体色・特徴:黄色っぽい体に黒い斑点、長い毛
- 発生植物:ツバキ、サザンカ
- 毒性:あり
- 触れた時の症状:かゆみ、発疹、水ぶくれ
- 駆除のポイント:
- 高所は専門業者に依頼
- 自分で作業する場合は長袖・手袋・マスク着用
- 枝ごと剪定、専用殺虫剤を使用
- 毒毛が飛ばないよう風上から作業
2. クスサン
- 体色・特徴:緑色で大きめ、白い斑点が密集
- 発生植物:サクラ、クヌギ、コナラ
- 毒性:なし
- 触れた時の症状:なし
- 駆除のポイント:
- 手で触れず枝ごと剪定
- 衣服に毛が付かないよう注意
3. マイマイガ
- 体色・特徴:黒っぽく毛が密集、集団で葉を食べる
- 発生植物:クヌギ、コナラ、リンゴ
- 毒性:あり
- 触れた時の症状:かゆみ、赤み
- 駆除のポイント:
- 夜間灯りに集めて駆除
- 枝ごと取り除く
- 手袋・長袖着用
4. ヒロヘリアオイラガ
- 体色・特徴:緑色、痛みを伴う棘
- 発生植物:サクラ、ウメ、リンゴ、モモ
- 毒性:あり
- 触れた時の症状:激しい痛み、発疹
- 駆除のポイント:
- 絶対素手で触れない
- 長袖・手袋・眼鏡・マスク着用
- 殺虫剤または枝ごと除去
5. シロツバメエダシャク幼虫
- 体色・特徴:細長く緑~黄緑色、葉に擬態
- 発生植物:サクラ、ウメ、カエデ
- 毒性:なし
- 触れた時の症状:なし
- 駆除のポイント:
- 手袋着用で葉ごと処分
- 大量発生時は殺虫剤使用可
6. アメリカシロヒトリ幼虫
- 体色・特徴:黒い毛と黄色の斑点、枝を覆うこともある
- 発生植物:サクラ、クリ、カキ
- 毒性:なし
- 触れた時の症状:なし
- 駆除のポイント:
- 枝ごと剪定
- 手袋・長袖着用
- 衣服の毛を払い落とす
- 大量発生時は殺虫剤使用可
7. マツカレハ
- 体色・特徴:灰色~黒っぽい毛、松の葉の先端に集まる
- 発生植物:アカマツ、クロマツ
- 毒性:あり
- 触れた時の症状:かゆみ、赤み
- 駆除のポイント:
- 枝ごと剪定
- 長袖・手袋着用
- 殺虫スプレー使用
- 毛が飛ばないよう風上から作業
8. タケノホソクロバ(毒あり)
- 体色・特徴:細長く竹の葉の先端に集まる
- 発生植物:マダケ、ハチク
- 毒性:あり
- 触れた時の症状:かゆみ、発疹
- 駆除のポイント:
- 絶対素手で触れない
- 長袖・手袋・マスク・眼鏡着用
- 葉ごと処分、落ち葉もチェック
- 大量発生時は殺虫剤使用可
共通の安全対策
- 長袖・手袋・マスク・眼鏡を着用し、直接触れない
- 毒毛や棘が飛ぶ可能性があるので風上から作業
- 衣服や道具に毛が付いた場合は払い落とし、洗濯は60℃以上で洗う
- 高所や大量発生は専門業者に依頼
刺された・触れた場合の対処法
- 毒毛や棘をテープやピンセットで取り除く
- 石鹸とぬるま湯でよく洗う
- 冷やすと症状が軽くなる場合がある
- かゆみ止めの使用
- 成分例:ジフェンヒドラミン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン
- 市販のステロイド外用薬や抗ヒスタミン入りかゆみ止め軟膏がおすすめ
- 水ぶくれや激しい痛み・腫れがある場合は皮膚科を受診
まとめ
秋の毛虫は種類によって毒性や発生植物が異なります。
安全に駆除するには、装備の徹底・風向きに注意・衣服や道具の洗浄 が重要です。
刺された場合は早めに対処することで症状を軽くできます。
竹林、公園などで毛虫を見つけたら、役所に報告を!
お庭で見つけたら弊社にご相談ください!