見た目は「可愛い」。されど害獣。遭遇したらご用心を。

見ている限りでは可愛らしく、癒されそうな動物「アライグマ」。

有名なシートン動物記の絵本「アライグマのワイアッチャ」にも登場して、愛嬌のある動物にも思えます。

しかしポジションとしては害獣となり、近年被害が深刻化しているのが現状です。

アライグマは北アメリカ大陸原産の中型の哺乳類で、1970年代にペットとして輸入されたのが始まりです。

この頃は野生個体はほとんどおらず、被害も限定的でした。

その後、飼いきれなくなった個体が野に放たれたり、逃げ出したりしたことで繁殖を繰り返し

1980年~1990年にかけて野生化個体が増加。農作物への被害が目立ち始めるように

なりました。

そして2000年代に入り生息域が拡大。都心部でも目撃情報が増加し母屋への侵入被害が

増加していきました。

現在では北海道から沖縄までほぼ日本全国に生息しています。

では実際にどのような被害があるのかをご紹介していきます。

 

・農作物への被害

・母屋侵入、騒音※1

※1 夜行性であり、屋根裏等に侵入されると夜中に動きが活発になり安眠の妨げに。

・糞尿被害

・ペットへの攻撃※2

※2 飼っていた鯉が襲撃を受けたり、子猫が捕食されたという報告あり。

 

農作物からペットとして買っていた動物まで捕食することから、もやはハンターとも言える存在です。

しかし厳しい自然の中で年々増え続けるのは一般的には困難にも思えます。

どのような形で繁殖を繰り返しているのか。主に4つの要因が挙げられます。

 

①高い繁殖力:年に1回~2回出産。1回に3匹~6匹の子供を産むとされています。

②適応能力の高さ。

③天敵が存在しない。

④人間の安易な餌付け。

 

天敵が存在しないのは大きな要因ですが、現在は特定外来生物に指定され駆除が進められているので、

害獣駆除の業者が天敵と言えるかもしれません。

そして餌付けに関しては絶対に行わないでいただきたいものです。

元々の増加要因はペットとして飼育できなくなった個体が無責任に野に放たれたことから始まります。

そして今度は見た目が可愛いからと安易に餌付けをしてしまう。

行政主導の駆除が進められていますが、繁殖のスパイラルには悲しいことに人間も加担しています。

 

アライグマは人間の生活環境に被害をもたらすことだけでなく、実は人体に危険を及ぼす寄生虫の

中間宿主でもあります。

よって咬まれたり、引っかかれたりした場合は早急に病院で診察を受ける必要があります。

このことから、もし見かけても安易に近づいたりすることは避けるのが賢明です。

 

弊社では害虫害獣の捕獲及び駆除を専門に行っております。

アライグマに限らず蜂やハクビシンなど、お困りのことがございましたら

是非ともお気軽にご相談下さいませ。