殺鼠剤の成分

殺鼠剤の中にクマテトラリルといわれる成分があります。

クマリン系殺鼠剤の一種で血液をサラサラにし、血が固まるのを妨害する効果があります。

それをネズミの好物に塗して摂取させ、中毒症状を起こさせ、内出血し、血液が固まらず出血死

させます。徐々に衰弱していくなか、目が見えにくくなっていき、明るい所に出ていくとされており

屋外で力尽きるとも言われています。

遅効性の毒になり、食べてもすぐ死なず、ある程度摂取させる必要があります。

いかに食べさせるかを考えないとダメなので、いろいろな工夫も必要になってきます。

ネズミが出ているから毒餌を置いておけばいいやと、業者に頼まないで個人で対応しても

近年では薬剤抵抗性のついたスーパーラットが出てきており、一筋縄ではいかなく

なっています。

余談ですが、殺鼠剤でワルファリンといわれる成分があるのですが、こちらは人に対しても使われています。

用途は静脈血栓症や心筋梗塞などに対し予防や治療として使われてます。

ネズミを殺す毒になっている一方で、人に対しては命を救う薬になっているのって

感慨深いですね。