今回は消臭について説明していきたいと思います。
臭いの物質にも様々な種類があります、臭いを発生させる物質にも酸性と、中性、アルカリ性
があるのをご存じの方は少ないかと思います。
以前このブログで洗剤の種類(汚れの種類)で説明しましたが同じように酸性の臭い
はアルカリ性で中和、アルカリ性の臭いは酸性で中和することで消臭できます。
これを中和消臭(化学分解)と言い、臭いの分子を分解することで完全消臭できます。
ピンポイントで効果的に相手を絞って消臭できるのがメリットです。
ただし、漂っている臭い(空間消臭)には向いていません。
芳香剤はにおいの原因物質を包み込んで臭いを打ち消しますが、臭いの原因物資は
消えないので再び臭いが発生してしまうことがあります。
相手を絞らず色々な臭いに対応できるのがメリットです。
木炭などは漂っている臭いの原因物質を吸着して臭いを閉じこめますが
効果はゆるやかで、臭いのもとはなくなりません。
自然素材で体への影響が少なく小さいお子様やペットのいるご家庭では使いやすい
かと思います。
他には菌などが原因の臭いは除菌(分解)によって消臭することが有効です。
消臭の基本はなるべく早く臭いの原因物質を見つけて除去するのが一番です。
例えば汗などは菌の繁殖によって臭いが強いなり、尿などは時間が経つと
アンモニアが発生して臭いが強くなります。
臭いのもととなっている汚れは放置しても自然にはなくならずに時間が経つほど
落ちにくく、臭いも強くなります。
・アルカリ性の臭い
アンモニア臭・下水臭・カルキ・水垢・・・・・・酸性洗剤が有効
・酸性の臭い
タバコ・油汚れ・手垢・体臭(汗)・生ごみ臭・・・アルカリ洗剤が有効
・中性の臭い
カビ・・・・・・アルカリ性・酸性洗剤が有効
漂白剤も有効
ちなみに中性洗剤はどちらにも効きますが効果は低めです。
中性洗剤によく添加されている界面活性剤は除菌効果があるので菌が原因の
臭いに効果があります。
清掃業務では目に見える汚れのほか臭いにも注意し、作業員自身の身だしなみ
にも注意を払って行っております。
汚れや臭いのもとが何で、それが酸性かアルカリ性かなんとなくでも知っておくと
効果的です、ご家庭でも役立ちますので是非参考にして下さい。