意外と奥深い拭き掃除②

意外に奥深い拭き掃除について
今回は前回であげた
②水拭きと乾拭き

についてお話していきたいと思います。
拭き掃除には主に乾拭きと水拭きの2通りがあります。

清掃業では基本水拭きと乾拭きはセットで行います。もしくは洗剤拭き→水拭き→乾拭きの3工程を基本としています。状況や状態にもよりますが、効率が重視される仕事に置いてなぜわざわざそうするかというとそれはセットで行う方が汚れを確実に落として仕上がり良く出来るからと結果的に手直しの手間が省けるからです。

水拭き・乾拭き・洗剤拭きにはそれぞれメリットとデメリット(得意なこと欠点)があります。

❶水拭き

メリット
・乾拭きだと取り切れない軽い油分や張りつい
 たほこりなどの汚れを水で浮かせて綺麗に出
 来る。

デメリット
・濡らす手間・絞る手間・濯ぐ手間や場合によ
 ってはバケツなどの準備が必要。
・しっかり絞らないと拭きムラが出来る。
・乾拭きしないと残った水分に空気中のほこり
 が付着してしまい逆効果になってしまうこと
 がある。


❷乾拭き
メリット

・表面についたほこりが取れる。

 (軽くほこりが付いてるだけなら水拭きしない

 ほうがかえって良い場合もあります。)
・準備不要で素早く作業が出来る。
 (汚れが溜まる前にこまめに行えば水拭き洗剤
 抜きの手間が省ける)

デメリット

・油分や粘度のある汚れ、張りついた汚れは

 取れない。
❸洗剤拭き
メリット

・油汚れやこびり付いた汚れが落とせる。
・除菌が出来る。(洗剤の種類にもよる)

デメリット
・洗剤が残るとそこに汚れやほこりが吸着して
 逆効果になったり相手の素材を痛めてたり変
 色の原因になるので水拭き→乾拭きが必要。
 (乾拭きだけだと洗剤が残ってしまう場合があ
 る)

というわけで洗剤拭きをしたら水拭きが必要で、水拭きしたら乾拭きが必要になります。

拭き掃除のメリット

・壁や床さらに天井まで場所をほぼ選ばず有効で平面・曲面にも有効です。相手の素材もかなり広範囲で対応出来ます。

拭き掃除の欠点

・油分やほこり・ジュースなどの液体は落とせるますが砂や小石・髪の毛・糸くず・チリ・枯葉などの質量が有るものや大きなものは不得意で掃き掃除や掃除機の方が効率よく掃除出来ます。

・ガムや接着剤の跡などの粘着度が高いものは塗り広げてしまい逆効果になる場所があります。

・アスファルトのようなぼこぼこしたものや溝や隅には向ません。

・紙類など水に弱い物やカーッペットなどのシミは汚れ奥に染み込んだり、広がってしまうことがあります。

 

除塵だけなら乾拭きで素早く、軽い汚れは水拭き→乾拭き、キツイ汚れは洗剤拭き→水拭き→乾拭きを行います。

逆に考えるとほこりだけなら乾拭きのみで、汚れが溜まる前にこまめ出来れば水拭き→乾拭きだけで洗剤を使わずに十分キレイを維持できるとも言えます。

昔の家庭や神社仏閣はそうでした。

汚れの状態と天候や湿度によって水拭きのみで良い場合もあります。(水拭きしてもほこりが吸着する前に乾く場合)
この場合硬く均一に絞るのが重要になります。


この硬く絞る方法にもコツがあったりします。
長くなってしまうので意外と奥深い拭き掃除③

でまた紹介させていただきたいと思います。